あいさつはコミュニケーションの基礎
船内の和を高め無事故を目指す
眞辺 洋三
長崎県出身
第五十八青峰山丸 船長
―船長になって何年ですか?
この会社に入って27年、その前は遠洋漁船でも船長をしていたので船長歴は40年ほどで、漁船も含めた船員歴は50年近くになりますかね。
―船長の役割について教えてください
船内をまとめ、安全運航に努めることです。また船長であっても一人の船員ですから荷役作業のときには他の船員と一緒になって荷役作業に従事します。
―船長として一番気に掛けていることは何ですか?
とにかく安全。ゼロ災害で船員を元気な体で家族のもとに帰すことに心掛けています。
―長い船員生活の中では様々なことがあったのでは?
いずれも漁船に乗船していたときですが、他の船に衝突されたこともありますし、大きく発達した低気圧の中を航行しているときに高波を被って沈没しかけたこともあるんですよ。そういった体験があるからこそ無事故で一日を終える、安全への意識の大切さを感じています。
―体験があるからこそ船長の“安全”という言葉には重みを感じます。そうした中、船長という仕事で一番必要なスキルは何ですか?
責任感、そして繰り返しになりますが徹底して安全への意識を持つことです。
この先の海運業を担って行く若い船員さんに一つアドバイスをするならば、まずは挨拶がしっかりできる船員さんになって欲しいということです。挨拶は基本的なコミュニケーションですから、それができて初めて報告、連絡、相談のいわゆる“ほうれんそう”ができると思っています。
それともう一つ大事なことは時間管理ですね、遅刻は絶対にしちゃだめです。遅刻して乗船できなければその分だけ作業人員が減り事故の危険性が増しますからね。
―船員として50年近くですが、最初に船員を選んだ理由は何ですか?
父親をはじめ親戚が船乗りでしたから、若いころから憧れの職業でしたね。
―実際に船員になってみてどうでしたか?
船員という仕事に就けて良かったと今でも思っています。漁船に乗っていた頃はそれこそ世界中の海を廻りましたからね…男のロマンを感じますよ…(笑)
現在の仕事についてはどう感じてますか?また、やりがいや達成感を感じるのはどんなときですか?
漁船のときと比べたら今は天国ですよ…(笑)
朝通勤して夕方には帰れますから普通のサラリーマンと変わりませんからね。仕事でやりがいを感じるときは責任者として何事もなく船員を無事に家に帰すことですね。オペレーターから無事故1000日という目標を掲げられていて何度も達成しているのですが、やはり達成すると嬉しいですね。
―青峰海運に入社した動機は何ですか?
知人からの紹介です。入社して本当に良かったと思っています。人(従業員)を大事にしてくれる会社だなと感じています。
―青峰海運を志望される方へのメッセージをお願いします
先ほども少し述べましたが、この会社はやる気がある人、責任感がある人を大切に扱ってくれるんですね。休みも取り易く福利厚生も良いと感じています。
どんな仕事もそうですが、仕事に対する前向きさが大事だと思っています。早く一人前になるコツは先輩たちがアドバイスをくれる雰囲気を自分から作ることが大切だと感じています。先輩たちは優しいですから仕事の話だけでなく色んな経験話もしてくれるんですね、そういった船内の和が取れていないと事故は無くならないんですね。興味がある方は是非会社の門を叩いてください、一緒に頑張りましょう。
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